10月に行われた、経済産業省の秋季応用情報技術者試験で見事、3年(情報処理科)の谷口さんが合格しました。彼女は、その他基本情報技術者試験・ITパスポート技術者試験、全商9冠、日商2級など、商業高校で取得できる資格を全て、合格することができました。そこで、谷口さんに、後輩の皆さんに体験記を書いてもらいました。是非、読んで参考にしてもらいたいと思います。
静岡県立静岡商業高等学校 情報処理科 3年 谷口
12月3日に会計実務の合格を聞き、9冠達成を知った時は本当に嬉しかったです。しかし、私はもともと全冠を目指していたわけではありませんでした。1年生の時、先輩方から「将来のためにもなるべく検定に合格しておいた方が良い」「1年生から努力しておいた方が良い」というようなことを伺っていたので、ただ今できること、目の前のことを一生懸命やろうと思っていました。そして、授業で学びながら検定を受けていく、といった形でした。
私は陸上競技部に所属し、なおかつ生徒会長として生徒会にも所属していました。そのため、夜遅くまで学校に残る日が多く、家に帰ったら疲れて寝てしまうことも多々ありました。だからその分、授業は真剣に受けて一生懸命勉強するようにしました。そうすることで、家庭での勉強時間自体は少なくても、効率良くこなすことができ、諸活動との両立ができたのだと思います。特に忙しかったのは、就職試験や文化祭準備、国家試験と全商の検定が重なっていた9月・10月頃でした。文化祭運営のための準備による毎日の夜遅くの帰宅の上、就職試験に向けてのSPIの勉強、授業の予習、そして検定勉強と、限られた時間の中で複数のことをこなさなければなりませんでした。そこで、1つのことにかける時間の大体の目安を決めて行いました。また、家庭では、テレビを見ているときでもCMの間勉強をしたりするなど、時間を有効に使うように努力しました。寝る前のたった5分だけでも、毎日続けていれば確実に力になっていくと思います。授業以外で自主的に受験した科目については、先生方にお願いして、朝や放課後にご指導いただきました。分からないことは先輩や先生に聞いたりするなど、周りの人を頼ることも大切だと思います。
9つの検定を受験しましたが、どの検定も合格するために勉強していたというよりは、勉強を続けていたら合格できた、という感じがします。受験しようと思った動機も、1級を取ることより、新しいことを学びたい・知ることが面白いというものの方が強かったように思います。今まで知識が全くなく、授業でも学習したことのない科目で、苦労したものもありました。しかし、新しいことへの挑戦や、できないことをできるようにするというのは、とても楽しいものだと思いました。興味を持つことで、自分の世界は広がります。分からないからと言って遠ざけるのではなく、「とにかくやってみよう!」の精神で、どんなことにでも積極的に取り組んでいくことが大事だと、私は思っています。